名護市辺野古の新基地に反対し、政府と対峙し続けた翁長雄志・沖縄知事(67)が死去しました。沖縄について考えさせられました。
歴史的にみると、琉球王国(沖縄)は、日本本土にとって中国との間の「緩衝地帯」 (Buffer zone)ではなかったでしょうか。朝鮮半島も日本にとり、中国やソ連に対する緩衝地帯でした。
現在の日本政府の対応は、日米安全保障条約下、沖縄を「緩衝地帯」と考えているとしか思えません。首里の「守礼門」に象徴されるように、中国に対して礼を失しないことが琉球王朝の関心事でした。今の沖縄県民の心の中にもある中国や日本本土に対する微妙な心理をあまり理解しないまま、辺野古新基地を建設しても今後、禍根を残すのではないでしょうか。
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